現在のグローバルリスク

現在のグローバルリスクは以下の4点

  1. 原油価格が底割れ懸念
  2. アメリカを始め、先進各国の「長期金利急騰」懸念
  3. ユーロ圏の銀行システム不安
  4. トランプ・リスク
  5. 中国リスク(人民元の大幅な切り下げリスク)
  6. 中国リスク(と不動産バブル崩壊懸念)

6以外は既に市場反映されているが、6はまだ反映されていない模様。

 

他に為替に影響のある要素は以下の通り

円安の要素
 ・米金利上昇(0.25%単位)

円高の要素
 ・リスクオフ
  ・中国経済
  ・米国選挙
  ・イタリアの銀行が持つ不良債権
  ・ドイツ銀行
   ・EUとしては個別の銀行を救済しない

 

上記に関連した論理思考 

円へのリスクオフの理由
 ⇒ ボラティリティの低い日本国債に向かう。金利が低く、値動きしないため、リスクが低く、信頼が高い

中国経済が低迷している証拠
 ⇒ 海外でものが売れない(輸出が減る) 所得が減る ⇒ 内需が減る + ものを買わない ⇒ 外需に響く ⇒ 輸入が減る

 ⇒ 2015年中国貿易は輸出は2.8%減の2兆2,765億ドル。輸入は、14.1%減の1兆6,820億ドル(輸入が2400億ドルも減っている)

消費を増やすには
 ・給与が増える希望が持てること
 ・女性の労働参加率が高まり、年収が100万増えるなどはあまり意味がない
 ・消費税率を先送りしてもそこまで意味ない

日本全体の企業から見た海外要因利益
 ・輸入関連(原油価格の下落など)
 ・円高(ただし、売上高には円安が貢献する)

アメリカがドル安にしなければいけない理由
 ⇒ 外需を上げる必要があるため。アメリカの実質GDPを見ると内需が占める割合が多い(1~3%)。外需は足を引っ張っている(マイナス値)。
   輸出のGDPに占める割合は7.0%程度(2010年)