現在のグローバルリスク
現在のグローバルリスクは以下の4点
6以外は既に市場反映されているが、6はまだ反映されていない模様。
他に為替に影響のある要素は以下の通り
円安の要素
・米金利上昇(0.25%単位)
円高の要素
・リスクオフ
・中国経済
・米国選挙
・イタリアの銀行が持つ不良債権
・ドイツ銀行
・EUとしては個別の銀行を救済しない
上記に関連した論理思考
円へのリスクオフの理由
⇒ ボラティリティの低い日本国債に向かう。金利が低く、値動きしないため、リスクが低く、信頼が高い
中国経済が低迷している証拠
⇒ 海外でものが売れない(輸出が減る) 所得が減る ⇒ 内需が減る + ものを買わない ⇒ 外需に響く ⇒ 輸入が減る
⇒ 2015年中国貿易は輸出は2.8%減の2兆2,765億ドル。輸入は、14.1%減の1兆6,820億ドル(輸入が2400億ドルも減っている)
消費を増やすには
・給与が増える希望が持てること
・女性の労働参加率が高まり、年収が100万増えるなどはあまり意味がない
・消費税率を先送りしてもそこまで意味ない
日本全体の企業から見た海外要因利益
・輸入関連(原油価格の下落など)
・円高(ただし、売上高には円安が貢献する)
アメリカがドル安にしなければいけない理由
⇒ 外需を上げる必要があるため。アメリカの実質GDPを見ると内需が占める割合が多い(1~3%)。外需は足を引っ張っている(マイナス値)。
輸出のGDPに占める割合は7.0%程度(2010年)
ボリビアの調査
1982年に民政移管をし、民主化を推進していたが、貧富の差悪化を背景に先住民の反政府運動が頻発化した。
2006年に初の先住民出身大統領(モラレス)が誕生。
米国主導の経済自由化に反対し、天然資源を国有化して国家管理。先住民への還元を強化した。
現在ボリビア政府は対米関係の正常化を望んでいる。
スペインの植民地時代があったため、スペイン系民族が多い。
主食はパン・ジャガイモ・トウモロコシ。豚肉は高級食材。海産物はチリから輸入。
アルコールはチチャ(発酵酒)
宗教としては、カトリックが多い。
カトリックとプロテスタントの違いは、権威をどこに置くかという点にあります。
カトリックの権威は次のような順番になります。
神>>教会>>聖書>>信者
プロテスタントの権威の順番は次のようになります。
神>>聖書>>教会(信者の集まり)カトリックは十字架にキリストがいる。教会が派手。
カトリック教会は教会が恵みの取次ぎ者として考えています。聖書の正典を決めた教会の権威は、聖書の権威よりも上にたつと考えます。ところがプロテスタントは、聖書、神の御言葉に権威があると主張します。その権威に基づいて教会形成をするのです。その反対にカトリックは、教会(ローマ教皇)の権威によって教会形成をするともいえます。
2016/9/21の日銀金融政策決定会合発表内容
今回の発表内容は以下の2点
- 長短金利操作付き量的・質的金融緩和
- オーバーシュート型コミットメント
1.長短金利操作付き量的・質的金融緩和
概要: 日本国債のイールドカーブをコントロールする(短期金利マイナスに対して、長期金利0%を目標とする)
行動: 長期国債の日銀買取
影響: 銀行・保険など長期国債保有銘柄の株価上昇?
その他: 実質の金融引き締めではある
9/21の日銀金融政策決定会合発表内容
2.オーバーシュート型コミットメント
概要:消費者物価上昇率の2%目標を超えるまでマネタリーベースの拡大方針を継続する
行動:1などが具体的行動?
※今回は将来の方向性のみ説明
記事補足
マネタリーベースとは、以下2点の合計額を指す
1.市中流通通貨+2.日銀当座預金
1.市中流通通貨の増加方法 ⇒ 長期国債は年80兆円、ETFは年3兆円、J-REIT、CP、社債
2.日銀当座預金 = 金融機関から受け入れている当座預金。
銀行は預金を融資に回す場合、一部を日銀口座に預け入れないといけない(2.5兆円を超える大口は1.2%、小口は0.1%) ⇒ 日銀が銀行に通貨を流すと、小口を活用すれば1000倍の融資額になる
⇒ ただ、そんなには借りる人がいないため、マネタリーベース拡大は1を主に差す模様
マネタリーベース拡大のメリット
⇒ 流通現金の量が増えるため流動性を高める ⇒ 銀行・企業からの投資が増える(市場活性化)
※日銀当座預金が大幅に増えてもあまり影響はなさそう。市内流通通貨を増やすのがメインっぽい